大沢さん「パインさん、はじめまして。この4月から人事担当になったのでいろいろ分からないことだらけなのですが、EAPもうまく社員に活用してもらえるようにプロモーションしていきたいと思ってます。」
パイン「Looking forward to working with you! 異動したばかりだといろいろ大変だったかと思いますが、ゴールデンウィークは少しはリフレッシュできましたか?」
大沢さん「はい、友人と金沢に旅行に行って、リフレッシュしてきました。ただ、ゴールデンウィークが明けたこの時期って、新人が突然来なくなったとか、不調者も増えやすい気がするんですよね。よく5月病、っていうじゃないですか。実際に相談とかも増えてるんですか?」
パイン「Great point, この時期はピースマインドでも相談件数が増える傾向です。ただ、月別で見ると、5月というよりは6月に相談が増える傾向がありますね。」
大沢さん「5月じゃなくて6月なんですね。」
パイン「月別の集計なのでゴールデンウィークは相談が少なくなる傾向があるなどの影響ももちろん考えられますし、ゴールデンウィーク明けてしばらくして、疲労やストレスが蓄積された結果として5月の終わりや6月頃に顕在化してくるのかなとは考えています。」
大沢さん「そもそもこの時期に相談が増える、っていうのは、どういう理由が考えられるんですか?」
パイン「4月は環境変化を迎える人が多いというのが1つの理由ですね。環境変化が大きいと、どうしてもストレスがかかりやすくなります。新入社員はもちろんですが、異動者とか昇進・昇格で役割が変わった方なんかも気をつけた方がいいですね。」
大沢さん「私のことですね(笑)。でも、ゴールデンウィークでリフレッシュできたし、また頑張ろうって今は思えてるんですけど、皆そうでもないんですかね?」
パイン「大沢さんもそうかもしれませんが、環境が変わった方というのは、4月はその環境にキャッチアップするのに必死で、ストレスも感じやすいんですよね。それで、待望のゴールデンウイーク、リフレッシュしようとここぞとばかりに予定をたくさん詰め込んでしまったりするんです。」
大沢さん「やっぱり私のことですね(笑)。」
パイン「そうなると、気分的にはリフレッシュしていても実は疲労が抜けてなくて、GW明けしばらくしてその疲労蓄積でへとへと・・・みたいなことも起こりやすいんです。逆に、疲労を取ろうと無理に休みすぎて、GW明けの仕事のリズムが戻らない人もいますね。」
大沢さん「なるほど、確かに気づかないうちに…というのはあるかもしれませんね。調子を崩さないために、この時期特に気をつけた方がいいことってあるんですか?」
パイン「1つは疲労のコントロール、という意味で、いつも以上に睡眠には気をつけることが大事ですね。特にGWに大型の旅行に行ったりとか、身体的に十分な休みが取れていないと感じる人は気をつけた方がいいと思います。また、GW明けにいきなりスタートダッシュでギアを上げすぎないことも大事かなと思います。」
大沢さん「人事としても、GW明けは調子を崩しやすいから、疲労のコントロールや睡眠を大切に、みたいなメッセージを出せるといいのかもしれませんね。残業時間が急に増えてないかとかも注意して見ていきたいと思います。」
パイン「仕事のコントロール、という意味では、上司の方の働きかけも大事になりますね。先ほどお話したように、無理にスタートダッシュをかけすぎてないか気をつけたりとか、不調が起きやすい時期だということを頭において、部下の変化にいつもより少しこまめに気を配ることが大事です。様子がおかしいなと思ったら、早めに声をかけられるといいですね。」
大沢さん「確かにそうですね。社員へのアナウンスと合わせて、管理職にもメッセージを出したいなと思いました!」
パイン「ぜひEAPが使えることも宣伝してくださいね!」
「5月病」という言葉は正式な医学用語ではありませんが、仕事に行きたくない、なんとなく体調が悪い、集中できないなどの状態を総称してこのように呼びます。
特に4月の節目に大きな環境変化があった人は、緊張や疲れがピークに達し張り詰めていたものが、ゴールデンウィークでプツリと途切れ、その後ストレス反応が現れる…ということが少なくありません。
4月の環境変化というと新入社員や中途社員、あるいは異動や転勤などが分かりやすい例ですが、他にも昇進・昇格などで立場が変わったり、上司や同僚が変わったなどの部内の人間関係の変化なども、大きな変化であると言えます。また、プライベートでも、例えばお子さんが小学校に上がったなど、家庭環境の変化がご本人のライフスタイルに大きな影響を及ぼすこともあります。
4月の時期は、環境変化が大きかった方は特に、その適応のために一生懸命で、ご自身で思っている以上に気が張っていたり、疲労が蓄積していたりしがちです(それ以外でも、3月の決算期に忙しすぎて行きつく暇もないまま4月に…という方も要注意ですね)。 そして、GWでいったんリフレッシュして、休み明けにまたフルスロットルで頑張らなければ、とついつい無理をしてしまうことがあります。
大沢さんのケースのように、GWにリフレッシュのためにアクティブに動きすぎると実は疲れが抜けていなかったり、逆に休みすぎてリズムが崩れたままスタートダッシュを切ろうとして、身体がついていかない場合などもあります。
GW明けのこの時期は、スタートダッシュを無理にかけすぎないこと、睡眠に気をつけて体調をコントロールすることなどが特に大事になります。管理職の方も(ご自身もですが)、部下が無理をしすぎていないか、調子の変化はないかなど、いつもより少し丁寧に目を配り、なにかいつもと違うな、と思ったときは早めに声をかけられるとよいでしょう。
また、一般的にも疲れが出やすい時期とされているこの5月、改めてセルフケア意識啓発のきっかけとして、EAPの案内などをしていただくのもよいかもしれません。
・GW明けは、いつも以上に睡眠のコントロールを。スタートダッシュかけすぎは禁物
・環境変化があったメンバーには、いつもより少しだけきめ細やかなケアを
・疲れが出やすいこの時期に、セルフケア意識の啓発にEAPプロモーションも◎