太郎さん「先月2回目の利用報告をいただき、利用があったので少しホッとしました。 いただいた報告から、他の企業様と比べても、当社の利用率は悪くはないということでしたよね?」
パイン「Yes, indeed.ピースマインドでご契約いただいている企業でB社さんの規模だと、平均的な数値です。」
太郎さん「少しでも社員の役に立っているということですよね。それはちょっと安心しました。 ただ、困り事を抱えている社員は他にもいるんだと思っていまして、あまねくEAPというサービスの有用性が届いているかというと、それはまだだと思っています。 私たち人事総務にくる心身の不調に関する相談の数は、まだ決して減っていないんです。」
パイン「Oh, I see. もし小田原さんが受けている相談事で、これはEAPで継続的な相談が必要だなと感じるものがあれば、ぜひご本人にEAPの利用をお勧めください。ご本人の状態のアセスメントと、的確な問題整理をさせていただきますし、小田原さんのご負担も減ると思います。」
太郎さん「そうでしたね、紹介相談を使うということですよね。 これからは是非そうしたいと思います。」
パイン「不安以外の相談でしたら、どのような相談が来ていますか?」
太郎さん「最近ではハラスメントに関する相談でしょうか。 倉庫の作業では、オフィスワークに比べると単刀直入な口調で指示をすることも多いのですが、 それは業務上の安全に関わることなので必要な場合も多いんです。」
パイン「わかります。今正さないと怪我をしてしまうというときに、『あなたのためを思って言ってるんだけど、そういうやり方でなくこういうやり方のほうが、、、』という丁寧な言い方が、どうしてもできないことはありますよね。」
太郎さん「ただ、パワハラがニュース等で取り上げられていることも多い昨今の風潮のためか、たとえ業務上必要な指導であったとしても、キツく聞こえる口調をハラスメントだと捉えて、訴えてくる若手の社員もいまして、、、 ハラスメントに関わるイザコザが増えていますね。 倉庫はコロナ禍でも出社が避けられなかったので、そのこと自体を『会社からのハラスメントだ!』なんていう声もありました、、、。」
パイン「小田原さんにあげていただいていた例は、『なんでもハラスメント』にあたるものかと思いまして、整理が大変とお察しします。 EAPではハラスメントの相談もお受けしているんですよ。ご存じでしたか?」
太郎さん「そうなんですか? もう少し詳しく聞かせてください! EAPはメンタルヘルスに関わる相談以外はどうもイメージが湧きにくくて、、、」
「ハラスメントの相談窓口」というと、法律事務所や企業のコンプライアンス部門が設置している通報窓口のイメージを持たれる方が多くいらっしゃいます。
また、小田原さんのように、EAPがメンタルヘルス以外の相談も受けられる、というイメージがないEAPご担当者も多くいらっしゃいます。
通報窓口とは、「利用者が何かハラスメント案件を訴えるために駆け込み⇒窓口が受け⇒社内担当部門に報告⇒内部調査が行われる」というものです。もちろん、当社のEAPの相談窓口でも、利用者が人事やコンプライアンス部門等への報告を希望された場合に、連携をとりながら対処をしていくケースもあります。
一方で、EAPが多くの通報窓口と違うのは、「利用者がハラスメントと感じている事柄について、アセスメントと問題整理を行うこと」にあります。
必ずしも企業の担当部門へ報告する相談ばかりではありません。むしろそうではない相談の方が多いとも言えます。 「今日こんなことを言われてとても嫌な気持ちだったんだけど、これってハラスメントでしょうか?」 「うっかり部下を怒鳴ってしまって、ハラスメントだと責められないか心配」 「隣りの部門のハラスメントを目撃しました。この後どうしたらいいでしょう」 などなど、ハラスメントに関して社員の方が迷う場面は数多くあります。 このような時に、ご本人の気持ちを受け止めつつ、アセスメントや問題の整理を、心理の専門性を活かしてしっかり行うのがEAPの特徴です。
日頃よりハラスメント相談の対応に困る場面が多くありましたら、ハラスメントの相談も受けられる窓口として、EAPを社員に周知いただくことも選択肢のひとつです。是非ご相談ください。
① 社員からの相談は、HRだけ抱え込まずにEAPの紹介相談をご活用ください。
②EAPはハラスメントの相談窓口としてもご利用いただけます。