コロナに関連した相談は、1月から2月は「感染に関する不安」「検査」などに関する相談が中心的でしたが、3月や4月に入り在宅ワークが始まり出した時期には、「在宅勤務によるストレス」に関する相談が増えるようになりました。
<相談例>(一部抜粋)
新型コロナウイルス感染症拡大の状況下における現在の心理状況や、不調状況の推移は、天災等のクライシスが発生した際の状況と近い動きを見せています。今後、自粛解除に伴い、新たな環境変化を迎えることが予想されるため、5月時点では不調を示していない場合でも、これまでの負荷の蓄積により体調を崩していくことも想定されます。
したがって、継続的なセルフケアや、ラインケアによる不調予防や早期発見/早期対応が重要となります。
特に、自粛解除に相当する「幻滅期」においては、これまでの遅れを取り戻そうと過重労働になることや、気持ちの面でも「頑張らなくてはならない」「みんなで乗り越えていこう」という雰囲気が生じやすくなります。
そうした雰囲気の中では、自分の不調のサインに気づきにくくなったり、ついつい見過ごしてしまうことが増えがちです。気づいたころにはかなりの体調不良を抱えている場合も少なくありません。
また、災害時には、集団で「こうすべき」という規範に対する感受性も強くなりやすいと言われており「自分だけが弱音を吐いていられない」「みんな頑張っているのに」と不調を言い出せないような方も増えてきがちです。
だからこそ、自分自身のセルフケアを大事にしていくことはもちろん大事ですが、組織が不調者を予防するための取り組みや、不調を早期に発見し早期に対応できるような体制や雰囲気を作ることが非常に重要となります。
【調査概要】
・調査期間 : 2020年1月1日~2020年5月8日
・調査対象 : 同期間内、ピースマインド提供の企業向けEAP(従業員支援プログラム)相談データ1,577件を集計
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【関連情報】
《特設》新型コロナウイルスに関するこころとからだのケア情報